大石(おおいし)
プールの近くに石宮を祀った縦横3メートルほどの大きな石があります。この石は大石(雄石)といい、言い伝えではもともと黒沢川の上流に雌石といっしょにあったものが大水でこの場所まで流されてきたのだそうです。雄石は離ればなれになってしまった雌石を恋しく思って毎晩泣き、たびたび大水が起こったために、天明6年雄石の上に水神宮、雌石の上に不動明王を祀ったところ、大石の泣き声も止み、大水もおさまって人々は安心して暮らせるようになったそうです。時は流れ、田んぼだったこの場所に南小学校が建てられることになったとき、大石は石垣で囲って大切に残されましたが、昭和48年の体育館建設の際に、少し南のこの場所に移されたのです。今では南小の周りに田んぼはほとんどなくなり、プールで泳ぐ子どもたちの安全を大石が見守ってくれています。
黒沢川の上流にある雌石です。大きさは雄石とほとんど同じです。雌石の上に置かれた龍の姿の不動明王は小さいながら迫力があります。詳しい場所はこちら(GoogleMap)です。
シンボルツリー
メタセコイア 100万年前に絶滅したとされていたメタセコイア(アケボノスギ)は、1945年(昭和20年)に中国で発見され、生きている化石として知られるようになりました。校庭の南側にそびえる本校のメタセコイアは1967年(昭和42年)に植えられたもので、この頃の航空写真に小さく写っています。現在は根回り2メートル樹高20メートルの大木に育ち、南小の目印になっています。メタセコイアは落葉針葉樹で、春には新緑、秋には紅葉が美しく季節を感じさせてくれる木です。南小には3本のメタセコイアがありましたが、平成17年のプール工事に伴って1本が伐採され、現在は2本となりました。
楷の木(かいのき) 中国の学者・孔子がこの木の下で弟子に講義をしたという言い伝えから別名「学問の木」と呼ばれています。まさに学校にふさわしい名前の木です。県内でも楷の木がある学校は珍しいそうです。雄木は、秋には見事に紅葉し、写真を撮りに来る人もいるほどです。
エコスクール
南小学校校舎改築工事は、平成12年度エコスクール・パイロットモデル事業に認定されました。
エコスクールとは環境を考慮して設計・建設、運営され、環境教育に活かせる学校施設のことで、次のような特色があります。
◯地球,地域,児童・生徒に,やさしく造る
◯建物,資源,エネルギーを,賢く・永く使う
◯施設,原理,仕組みを,学習に資する
南小は「グリーン電力基金」の補助による太陽光発電を中心とした校舎として生まれ変わることになりました。
太陽光発電
南小の太陽光発電パネルは、最大80kW(40A契約の家庭20軒分)の発電量があります。日中、使い切れない電力は電力会社に売電され、年間使用電力の3分の2を賄えると計算されています。また、発電状況のデータは専用コンピュータで処理され、1階多目的スペースのパネルにCO2の削減量が表示されます。
現在故障中につき、稼働していません。
屋根の南側全面に敷き詰められた発電パネル
多目的スペースの表示パネル
教室・オープンスペース
南小は各階に普通教室4教室があり、その教室に連続してほぼ同じ広さのオープンスペースが設けられています。学習形態や活動内容によって柔軟に教室・オープンスペースを使うことができ、学習効果を上げています。また、各教室にはLANの設備があり、インターネットにつながる環境が整っています。 教室の机や椅子は温かみのある県産材の木製のものが使われ、壁にも天然材の腰板が貼られています。さらに十分な明るさの照明、インターホン、非常用連絡ボタン、扇風機等があり、複層ガラスを用いた窓サッシのため冬でもあまり寒さを感じません。教室に接する低学年玄関は段差のないバリアフリーとなっています。
多目的スペース・特別教室
多目的スペースは一部が吹き抜けとなっており、全校集会や様々な活動に利用されています。床暖房の設備があり、冬の集会活動では助かります。壁には思い出の旧校舎階段を再利用した板が取り付けられています。学校施設開放事業として許可団体に貸し出される視聴覚室、音楽室等には、冷暖房のエアコンが設置されています。また、廊下や出入り口はメーターモジュール設計のため、一回り広く使いやすくなっています。
ジオラマ
2階には木造校舎のジオラマが置かれています。このジオラマは平成12年度の改築記念イベントで、有志により製作されたものです。旧校舎を精密に再現しただけでなく、南小の四季を子どもたち、先生、地域の人々のドラマを織り込んで表現しています。南小にお立ち寄りの際はぜひご覧下さい。じっくり見るほどたくさんの発見があります。
全体の大きさは2メートル四方もあります
春
秋
校庭の一人一人にもモデルがあるそうです
夏
冬